昨日も明日も英語で言えず、それでも7年間仕事しました。

昔の会社に入社して3年目で初の海外出張でした。 もう30年も昔の事で、自分が23歳になる年でした。元の会社はある一部上場企業の工事部門が独立して出来た会社で海外案件に取り組み始めたばかりの頃でしたので、自分も廻りもとにかくやる気だけは有ったような感じです。海外出張もやる気と元気だけで指名されたような物で、英語が出来るとか、仕事が出来るは、「現場に行って自分で勉強して来い」という乗りでした。

当然、田舎出身の自分は飛行機に乗るのも初めて、海外も当然初めてで海外に行くのにVisaが要る? どうやって取得する? パスポートってどこで取る? 英語などに気も回らず、とにかくどうやって飛行機に乗るかが先でした。

で、羽田に行き、飛行機に乗ったは良いが、何にも分からず回りの人達と同じジュースを頼み、同じ食事を食べ、一睡もせず、テレビなども今と違って無いのでただ目をつむってトイレも我慢してじっと耐えた数十時間でした。

で、現地の空港に着き、事前に先輩から教えられた通り、パスポートコントロールまでふらふら朦朧とした意識の中で歩き、パスポートを出し、ただただにこにこしてスタンプを押してくれるのを立って待ってました。何を聞かれてもにこにこ、一言も発せず。まだ、英語の一言も発せず。

スーツケースを受け取り、税関へ。何か言っているのは分かりましたが、ここでも先輩に言われた通り、パスポートを出し、にこにこ作戦。 で、「あっち行け、しっしっ」と言う合図を受け、出口へ。 そこに会社が手配してくれた運転手と合流し、ホテルへ。何か運転手が言っているが、聞き取れず、会社から貰ったFAX用紙を見せ、ホテルへ。その日は土曜日で会社も休みでしたので、ホテルへ直行、自力でチェックインしなければならず、「旅行ガイド」だけが頼り。

チェックインカウンター、何か用紙を貰ったけど名前だけを書いて渡して「キー、プリーズ」で、何か言っているけどまったく一言も分からず。その内、何やらどこかに電話しているけど? で会社の人が上から降りてきて一言「お前、英語が喋れないという人は一杯来たけど、本当に一言も喋れないやつはお前が最初だー」とびっくりされるやら、笑われるやら、「たいした奴だ」と感心されるやら。「すこしは日本で勉強してきたのか?」とも言われました。たとえばこういったもので⇒http://xn--n8jr1fn1704b85ipxkhw2a4n4bpbq.xyz/ 。私はNO、といいました。

しばらくの間、会社の有名人でした。その日から英語の特訓(というより意思疎通力、言語力より意思疎通力が海外では必要と実感)し、結局、まったく英語を喋れなかった自分が7年もの長い間、その国にお世話になりました。

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